コロナワクチン接種後に多発している「ギランバレー症候群」。CBCの動画によれば、2023年1月23日時点で292件の副反応報告があり7件が救済認定されています。
このギランバレー症候群の原因はさまざまですが、ワクチンでいえば、コロナワクチンに限らず、インフルエンザワクチンや子宮頸がんワクチンでも報告があります。
ところが厚労省はあろうことか、このギランバレー症候群の原因は「生の鶏肉説」をツイッターで投稿しているんです。
【#鶏肉 は中心部までしっかり加熱!】
生・半生・加熱不十分な鶏肉料理が原因で、下痢、腹痛などを起こす #カンピロバクター 食中毒が発生しています。
手足の麻痺等を伴う #ギラン・バレー症候群 の発症例(推定)の報告もあります。
飲食店での外食時でもご注意ください!https://t.co/fbnAMJPRrf pic.twitter.com/xSbVRgb1n8— 厚生労働省 (@MHLWitter) February 7, 2023
NHKも「ナマの鶏肉説」をゴリ押し
これよりもっと前の2021年、ちょうどコロナワクチン接種が始まった頃のNHKの健康特集記事でも、「ギランバレーはナマの鶏肉原因説」をゴリ押ししていました。しかも見出しからしてかなり意図的。
長いので一部抜粋します。記事URLはこちら
単なる憶測だけで「2週間前に食べたとりわさが生だったから、それでカンピロバクターに感染してギランバレー症候群になった」としています。
ギランバレーは予防接種でも起こるのに、なぜワクチン原因説に一切触れないのでしょうか。医療記事なのに非常に恣意的だと感じるのは私だけでしょうか。
医療サイトでも「ギランバレーの原因はナマの鶏肉説」
また、2022年8月のメディカルパークという医療サイトでもカンピロバクター原因説のみに終始しています。記事URLこちら
もくじの構成からして非常に恣意的ですよね。そしてギランバレーについての箇所がこちら↓
日本でカンピロバクター感染者は何人いるのか
上の記事が悪質だなと思うのは、「カンピロバクター感染者の0.1~0.2%がギランバレーになる」と言っておきながら、カンピロバクター感染者の実数を明記していないところにあります。一体何人の感染者のうちの0.1~0.2%なのか、それが大事なところですよね。
なんと直近2年でカンピロバクター感染者は激減
まずGoogleで検索するとトップに厚労省の記事が表示され、それを読む限りでは「年間2000人」とあります。
ところがです。その厚労省ページにアクセスして、年ごとの推移表を見ると
・2021年と2022年は激減し
・2021年で901人
・2022年で764人と激減
しているのです。
これってコロナウイルスが流行したせいでカンピロバクターウイルスが減るという、ウイルス干渉なんですかね。
0ではないのでウイルス干渉ではないのかもしれませんが、とにかく直近2年でカンピロバクター感染者は半分以下になっていることがわかります。
これ、厚労省HPにある資料です。URLはこちら
2022年のカンピロバクター感染者が764人。
0.2%だとしても1.52人
ですよ?
もう一度言います。厚労省でワクチン接種後にギランバレー症候群で救済認定されてる人が7人、報告数が292人です。こういう状況を厚労省は知っていながら、カンピロバクターの警告ツイートに「#ギランバレー」を盛り込むんです。でも実際のカンピロバクター感染者はこの2年で激減している。
◆カンピロバクターがギランバレーの原因かもとツイートしてるのも厚労省
◆ワクチン接種後のギランバレー症候群を申請受付・認定してるのも厚労省
厚労省は精神分裂病かなにかですか?生の鶏肉ガーとか言ってる暇があるなら、今すぐ早急にワクチン接種によるギランバレーについて注意喚起すべきでしょう。やることが本当に間違ってませんか?
そこらへんの接種医がギランバレー症候群を判別できるのか?
ギランバレー症候群の症状は人によって全く異なります。回復する人もいれば後遺症が残る人もいますし亡くなる人もいます。CBCの動画に登場する48歳女性は、首以外なにも動かせなくなりました。その後入院して治療、リハビリなどで少しは回復しましたが、
・常に軍手を2枚はめてるような感覚鈍麻
・支えがないと立っていられない
などかなり日常生活に支障をきたしているんです。4人の子どもがいるお母さんですよ。
症状も多岐に渡り、歩けない、体に力が全く入らない、頭が回らない、食べられない、全身麻痺と思えば全身激痛で悶え苦しむ痛みに見舞われるなど、かなり特殊です。
それゆえ適切な診断をできない医師は多いのではないでしょうか?よくわからないから神経内科に紹介ならまだマシで、わかりもしないのに「気のせい」「ストレス」「ワクチンなんて絶対ない」で片付け、痛み止めを出して終わるような医師にかかったら、ギランバレーのワクチン後遺症患者はずっとずっと苦しむことになるんです。
厚労省は今すぐにでも、ワクチン接種後のギランバレー症候群の診断ガイドラインを作るなりして、全国すべての医師に周知徹底すべきです。
CBC動画内での大石さんの解説は端的とてもわかりやすいです。