ワクチン被害

「反ワク」の定義がバラバラすぎる

推奨派と懸念派では「反ワク」の意味がちがう

「反ワク」とは「反ワクチン」や「反ワクチン派」の略語です。言葉通りだと「ワクチンに反対する人」ですが、ワクチン禍においては、陰謀論者、インチキ、デマを言う人といったニュアンスで使われる場合もあります。このページでは反ワクの定義を、立場の違いから解説していきます。

コロナワクチンでは推奨派と懸念派の対立構造があり推奨派のいう「反ワク」は「低学歴、低収入、アタオカ(頭おかしいの略語)」といった負のレッテル貼りをすることで、コロナワクチンに反対したり懸念する人を十把一絡げに「頭の悪いワクチン反対陰謀論者」のように貶める目的で使います。

懸念派が医学的・公的データをどれだけ出そうと「あの人は反ワクだから」とレッテル貼りをして主張を遠ざけるメリットもあります。

一方でワクチンに反対する人が「自分は反ワクです」と受け入れる人もいます。なぜなら言葉通りで解釈すると「コロナワクチンに反対しているから」

つまり、「反ワク」と一口にいっても、推奨派が使う場合と、懸念派が使う場合では全く意味が違います。ざっくりいうとこのような感じですが、以下にもう少し説明します。

 

コロナワクチンの危険性に気づいてる人の「反ワク」

コロナワクチンの危険性に気づいてる人たちでも、実は「反ワク」の定義が微妙に異なります。

気づいている人の「反ワク」定義

1.すべてのワクチンに反対
2.コロナワクチン+HPVワクチンなど直近で薬害訴訟のあるワクチンは反対
3.コロナワクチンのみに反対
4.過激な反対派

1.すべてのワクチンに反対

私自身「反ワク」という言葉は「1.すべてのワクチンに反対」という意味だと思っていました。私のママ友はいわゆる「自然派」で無添加無農薬の食事を貫き、子ども3人とペットの犬猫に一切ワクチンを打っていません。これぞ本当の反ワクではないかと思うんですよね。

今でこそ、内海聡氏の「ワクチン不要論」や船瀬俊介氏の「ワクチンの罠」が知られてきましたが、コロナ前からワクチンに疑問を持っている人は一定数いたのです。

2.コロナワクチン+HPVワクチンなど直近で薬害訴訟のあるワクチンは反対

私自身はこのタイプです。東日本大震災をきっかけに井口和基先生のブログを知り、そのブログでHPVワクチンの危険性について知りました。ですから、私自身も子どもも予防接種スケジュールのワクチンは疑いもなく打ってきています

反ワクと何度も罵られましたが、ワクチン打ったのになあっていつも思ってます^^;

「3.コロナワクチンのみに反対」

コロナワクチン以外は特に反対でもなく、予防接種スケジュールの全てのワクチンやインフルワクを打つタイプ。コロナワクチンだけはあまりに不審な点が多くコロナ騒ぎもおかしい、という意味での「反ワク」です。

森田洋之先生や宮沢孝幸先生も発言から考えるとこのタイプのように思います。

4.過激な反対派

スローガンこそ「コロナワクチン反対」ですが「プラグを抜こう」と呼びかけたり、接種会場に強引に押しかけ運営に迷惑行為を働くなどは法律に抵触する問題行動を起こす人たちです。ワクチン反対のデモにQや神真都などの団体も絡んでいます。

以上4タイプにわけてみました。コロナワクチンに反対している人たちの中でも、反ワクの定義はバラバラであり、私自身は2ですが、さすがに4の過激派と一緒にされたくないです。

気づいていない人に伝えようと思ったら、過激に接してもひかれるから。実際、この過激派の反ワクがなりふり構わずやることで、ワクチン推奨派が反ワクを叩く口実を与え、多くの「気づいてない人」が、反ワク=過激派という認識なったのも、このタイプが悪めだちするからです。

 

ワクチン推奨派と気づいてない人の「反ワク」

次に、推奨派や気づいてない人の「反ワク」定義を考えてみます。わりとトップダウン的で、コビナビやマスコミが反ワクを露骨に否定して小バカにする報道を増やし、それに感化される圧倒的多数という構図です。

推奨派や気づいてない人の「反ワク」

1.医師やマスコミなどの推奨派トップ
2.リスクに気づいてないし知ろうともしない人
3.接種後の副作用が辛いのに「反ワクじゃない」という人

医師やマスコミなどの推奨派トップ

コビナビや厚労省の広報、政府の広報やワクチン大臣を筆頭に、それらに関わる人気ユーチューバーや人気芸能人、意識高い系有名人を起用して「反ワク=低収入、低学歴、陰謀論に騙される人、頭の悪い人、極端に偏った人」というレッテル貼りをします

どれだけ医学的、科学的データに基づいた懸念でも、直接の反論を避けるために「これだから反ワクは、、、」といった論点ずらしでも使われます。

リスクに気づいてない、調べもしない人

圧倒的多数がここに属します。「みんな打ってるから自分も打つ、会社で打つっていうから自分も打つ」ぐらいの、いわゆる「なにも考えてない」層です。

基本自分の頭で考えることがないので、より多く接した情報に流されやすい。いとも簡単に操られるので、推奨派のイメージ作戦どおり、反ワクとは「陰謀論に騙されてる、頭の弱い情弱」と思っている可能性が高いです。

例えば気づいてる人から「ADEが」「厚労省が」「海外の副作用が」と言われても、この層は反論ができません。でも言われっぱな足で自尊心は傷つく。そんな時に便利な言葉が「反ワク」。

「それって反ワクじゃん、まともなニュース見たほうがいいよ」と言えば自分で調べなくても自分が上になったように思えるし、表向き「わかった、そういうこともあるんだ」と言いながら、心の中では「この人反ワクだわ。可哀想な人」と思うことで心の安寧を得るのかもしれません。

接種後の副反応が辛いのに「反ワクじゃない」という人

そしてやっかいなのが、接種後の副作用が辛いのに「反ワクじゃない」という人です。コロナワクチンを打ったら明らかに体調がおかしい。特に10-40代で持病もないのに接種後から明らかにおかしいなら、ワクチンを疑いたくもなります。

ですが疑いはするけど、頭がおかしい反ワクとは一緒にしないでね、の意味で「反ワクではありませんが」を枕詞に持ってくる人もいます。

私からすれば、「打って調子がおかしくなるなんて冗談じゃない!ふざけるな!」と怒りたくもなります。

しかし「ワクチンは本来いいものだ」「コロナを収束させるためなら当然打つべき」と考えているのなら、副作用で苦しんだとしても「全体の主張に反対するものではない」「感染対策への意識は高い」「反ワクと一緒にしないでね」と言いたくもなるのでしょう。

気づいている人の中には、この枕詞を批判する人も多いです。体制側であることを主張している、意識高い系でいられるぶりっ子ちゃん、などなど。言いたいことはわかります。

ですが接種していて「反ワクではないのですが」を言う人は、体制側で意識高い系でいたいという気持ちに加え、低学歴で低収入でバカみたいな陰謀論者である反ワクと一緒にされたらたまらないわ、という気持ちもあるのかもしれません。

気づいてない人にリスクを伝えたいなら「反ワク」はダメ

以上のように、反ワクの定義は、コロナワクチンを反対する人の中でも様々あり、推奨する人は悪意を持って使ったり、思考停止状態の人は自尊心を保つために使われたりします

もし、気づいてない人にコロナワクチンのリスクを伝えたいのであれば、「私は反ワクなの」とは間違っても言わないほうがいいです。

言った瞬間に心のバリアを張られて、それ以降は何をいっても拒否されるからです。「ワクチンいろいろ打ってきたけど、今回のはちょっと変じゃない?」といったように、相手も素直に「そうだ」と思える言葉を選びつつ自分の主張を付け加えていく方が、まだ希望は持てそうです。

今回は、反ワクの定義をいろいろな角度から考察してみました。使う人によって定義は180度ちがい、悪意を持って使われる場合もあるので、充分にご注意ください。

 

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