身近なもので備蓄
健康維持も兼ねた食料備蓄
ここで紹介するのは一般的な非常用備蓄とは異なります。非常時が短期間なら乾パンやカップラーメンもいいですが、1週間1ヶ月1年となると食べ飽きるし、なにより栄養不足に陥ります。日持ちすればいいってものでもないと思うんですよね。そこで私の独断と偏見にはなるのですが、
ポイント
身体にいい
使い勝手がいい
という条件のものをリストアップしました。(食料以外は最後の方に記載しました)
塩
塩は人間にとってはかなり大事な栄養源でもあり、体質改善としても重要なので、別途こちらのページに書きました。昔は「塩抜きの刑」という拷問があったほど、塩は人間にとってなくてはならない栄養素です。
つまり減塩をしたほうが健康を害するかもしれないのです。ふだんはもちろん、非常事態にも必須アイテムなので、持ち運び用としても用意しておきたい必須アイテムです。
麹
麹についても書きたいことが多いため、別途こちらのページに書きました。料理が格段に美味しくなる、長持ちする、体の調子が良くなる、妊娠しやすくなる、癌の治りが早くなるなど、万能すぎるほどに万能なので、備蓄はもちろんふだんから取り入れるといいと思います。
米
日本人の主食、お米です。糖質制限ダイエットが流行ってますが食糧難になったらそんなことは言ってられません。小麦の値段が上がる一方なので、そういう意味でもお米の備蓄は大事です。あとはもち麦や雑穀など米に混ぜて炊く系も保存がききます。
保管方法
保管方法としては真空パックが長持ちするとのことで、ネットの米屋では数十円で真空パック対応してくれるところもあります。真空パック機もありますがまあまあ高いです。ジップロックなど封のできるビニール袋に入れてホッカイロを同封すると、ホッカイロ成分が袋内の酸素を吸ってくれて真空状態になるというやり方もあります。
それか、玄米をフライパンで炒めるだけの「炒り玄米」にすると1年以上は長持ちします。下の画像は炒ってから瓶に入れて常温保管してただけの3年後の炒り玄米です。香りは若干落ちますがふつうに食べられます。ただ、炒り玄米は硬いので、お湯を注いで出汁をいれるなどふやかしてから食べると、わりと美味しく栄養満点な非常食にもなります。
米屋、米農家から直接買う
お米の場合、買いだめしすぎると美味しくなくなるのが悩みどころ。私が一時期やっていたのは、近隣のお米屋さんや農家さんから直接買うというやり方です。前もって3ヶ月分や半年分の確保をお願いできるなど、お米屋さんや農家さんによっては融通をきかせてくれます。精米も半分は5分付き、もう半分は白米にしてくれたりと、かゆいところに手が届く感じがいいです。こういう細かなことはサイトにもせてないので、直接電話して聞くのが確実です。道南の、とある米農家さんだと50キロ圏内は送料290円で届けてもらえました。クロネコヤマトと契約していて、配達の際に、クロネコさんに支払いすればいいので決済も楽です。
玄米か、白米か
白米より玄米の方が栄養価は高いですが農薬が残りやすく、無農薬にこだわると結構なお値段がします。北海道の長沼町にあるファームキトラさんは「あいがも農法」でお米を作っていて無農薬玄米はとても美味しいです。
うちは中高生男子がいてガンガンお米を食べるので「量」重視で農薬少なめ白米が多いです。もち麦や雑穀を混ぜればそれなりの栄養になるかと。家族それぞれの好みもあると思いますので、玄米と白米と5分付きなど種類いろいろで備蓄するなど工夫するといいと思います。
米粉
米粉は小麦粉とは違い、もとからサラサラなので粉ふるいの必要もなく、小麦より味わいもしっかりあって美味しいです。ご飯だけだと飽きるので、お好み焼きやホットケーキなど粉物を食べたい時に便利。
ただ、パンやうどんを作るとなると粘りのあるミズホチカラを使う必要があります。ふつうの米粉だと粘性がく餃子の皮などでも破れやすいです。うちでは業務用25キロ×2を買って小分けにして保管してます。
ハチミツ
保存期間は1000年以上と言われるほど備蓄向きなハチミツ。栄養価はいわずもがなです。ハチミツは「そのまま食べれられる」という食べやすさでも備蓄向きです。
うちではハチミツとクエン酸をお湯にとかして毎日飲んでます。私自身はBCGを打ってないのですが、コロナ禍でも大した不調にもならず元気に過ごせてるのはハチミツのおかげかもしれません。
ハチミツも、こだわるほどお値段が高くなりますよね。大流行したマヌカハニーなども人気ですし、花の種類によってもお値段の違いがあります。あくまで備蓄目的なのでそこまで高くなくても、混じりけのないハチミツならOKだと思います
楽天の「奈良の里やまと蜂蜜堂」では3本買うと1本おまけでついてきます。500円クーポンもあるので実質1瓶1キロ1800円ちょっとで最安だと思います。(※2022年4月現在)楽天スーパーセールの時だとポイントがついてさらにお得です。 | ![]() |
味噌
味噌汁があれば、日本人ならしばらく元気でいられると思います。食べ慣れた味は非常時では本当に大事なので、気持ちの安定を得るためにも味噌は備蓄しておくといいです。
味噌も大豆や黒豆などいろんな種類があり、地域によって赤味噌や白味噌などいろいろあるので種類いろいろで備蓄しておいて楽しみを少しでも増やしましょう。
だし系
塩や味噌、醤油などの基本的な調味料と「だし」があれば緊急時でも手っ取り早くそれなりの料理ができます。味噌汁、うどんやお蕎麦などのだし汁。
冷ご飯があれば具だくさんのおじやなど。出汁があることで格段に美味しくなります。ただでさえ気持ちが沈みがちな災害時は、この出汁に助けられることが多くて重宝しますよ。
だしメモ
個包装の顆粒タイプやだしパック・・・保管しやすくて便利。好みのものを常備しておくと食べ慣れた味でホッとできます。
昆布・・・柔らか昆布だと、出汁をとりつつ昆布も食べれてお腹が膨れます。
とろろ昆布・・・汁としてはもちろん、ご飯にかけたり浅漬などでも美味しい。そのまま食べても美味しい。
かつお節・・・出汁はもちろん、おにぎりの具や野菜の和え物などにも使えて便利。
煮干し・・・出汁はもちろん、そのままおやつで食べてもよし。
乾物(海藻や野菜や豆)
乾物は軽いし長持ちするので、海藻から野菜系まで取り揃えておくと便利です。しかも場所をそんなに取らないので保管も楽。
海藻系
コロナにも効果ありと言われた海藻系です。
焼海苔・・・おにぎりやご飯のお供に
岩のり・・・味噌汁やスープに入れる。歯ごたえがあってモニュモニュして美味しいです
ひじき・・・根菜類より火の通りが早く使い回しやすいです。
わかめ・・・味噌汁やスープなど、とりあえず汁物に気軽に入れられて便利
野菜系
自家製の干し野菜は既製品のよりおいしいです。干し野菜といっても気負うことはなくて、とりあえず野菜を買ったら薄切りにして干し、干せたらジップロックなどで保存しておくだけです。生よりも甘みが増し、食感も美味しくなるので備蓄目的じゃないくてもオススメです。
切り干し大根・・・安いしどこでも買えるので1番身近な干し野菜ではないでしょうか。
干ししいたけ・・・これもスーパーではどこでも売っている便利野菜です。出汁も出るので一石二鳥。
葉野菜・・・ほうれん草、小松菜の乾燥したものが売られています。
かんぴょう・・・中国産と栃木産が売られていて、栃木産が倍の値段ですがなるべく国産にしてます。
干し野菜ミックス・・・ネットにも売られていますが、キャベツや人参などの干し野菜ミックスです。
ごま・・・野菜ではないですが、、ごまがあればご飯も美味しくなるし、おにぎりにも使えるし、野菜料理やタンパク質料理も香り高く美味しくなります。
国産のこちら↓のごまは、とても香りよいです。高いですがとても美味しくて他のごま食べられなくなります。国内のごま自給率は1%もないですが、生産者さんが無農薬でがんばって作られています。
豆系
春雨・・・水に戻してスープに入れるだけのお手軽さです。
高野豆腐・・・味噌汁に入れたり、ハンバーグなど肉料理のかさ増しに使ったり、わりとなんでも使えて便利です。
大豆や黒豆、小豆など・・・煮るのに時間がかかるので圧力鍋があると短時間調理できて燃料の節約になります。
写真は近隣農家さんでとれた大豆。400gで250円。小麦と大豆は今後も値上がりしそうなので安いうちに買っておくといいと思います。
醤油
醤油はちゃんとした醤油であれば、たいがいの食材は美味しくなります。素材や製法にこだわった醤油は本当に美味しいのですがその分お値段も結構します。備蓄用に1本美味しいお醤油があると、楽しみが増えていいかもしれません。うちで買ってるのは小豆島のこちら。「the醤油」という感じのしっかりしたこいくち醤油です。1万円以上で送料無料なので2ケース12本買ってます。
燃料の備蓄
ウクライナ戦争が始まり、ロシアを敵対国とした日本はガス供給も不安定になりました。
ガス会社の人いわく、日本はサウジアラビアからガスを買っているが、ロシアからガスを買えなくなったヨーロッパ諸国までサウジアラビアから買おうとしてるので値上がりせざるえをないらしいです。
すでにヨーロッパではガス代月10万円とか、日本国内でも電気代がバカ高くなった報告が相次いでおり、ここ数年の燃料系の値上がりはけっこう絶望的なのかもしれません。ということで、原始的ではありますが地震など災害時の備えでもよく登場するガスボンベ、これは必須です。
ガスボンベ
すでに岩谷のガズボンベ系は2022年4月から値上げしました。もともと岩谷のガスボンベは高め路線なので、よっぽどのこだわりがない限りは3本で300円ぐらいのもので充分だと思います。
(あくまでもうちの話ではありますが、カセットコンロやカセットストーブは岩谷ですが、ガスボンベは「火子ちゃん」という安いものを使っています。5年経過しますが特に問題なしです。(自己責任でお願いします))ヨドバシカメラが3本~売られていて、安い上に送料無料で買いやすいです。
ソーラーパネル付きの充電電池
このブログをお読みの方でしたら、太陽光発電は嫌いな人が多いと思います。私も嫌いです。景観は損ねるし、災害は起こすし、税金は上がるしで。
ただ、災害時用などのためのソーラー充電器はとても便利なので一家に一台あってもいいと思います。うちでも北海道地震でブラックアウトした時にソーラーじゃないモバイルバッテリーしかなくて2日目で電池切れになってしまい結構困りました。
その教訓でソーラー充電器を常備しています。重たいので旅行とかには向いてないです。
土鍋と圧力鍋
あえて備蓄用に揃えるというよりは、ふだんから使っていて便利で、緊急時も便利という意味で、土鍋と圧力鍋がイチオシです。
なぜなら、熱のまわりがいいので省エネ調理ができるからです。緊急時ともなるとガスボンベだって極力使用量を抑えたいですよね。そんな時にアルミ鍋やテフロン加工のお鍋だと調理に時間かかる上に冷めやすい。土鍋や圧力鍋は火を消してからでも加熱調理が続くという点でかなり便利です。
●土鍋・・・高くなくてよくてふつうの土鍋でOK。ヨドバシカメラやAmazonが安いです(近所のコープは倍の値段でした)鍋料理の他にご飯を炊いたり、煮物や汁物を作るなど災害時は万能です。乾麺を茹でるのにも使えて、吹きこぼれもしなすぐれものですが、割れやすいので取り扱いにご注意ください。
圧力鍋・・・豆や根菜類やお肉など、ふつうの鍋では時間のかかる料理も短時間で出来上がるすぐれものです。肉も5分ぐらい圧力かかった状態にすれば柔らかくなります。パール金属の圧力鍋が安くて人気ですが、週に4,5回使うと1年もしないでダメになります。私はメルカリで「ヘイワ」の圧力鍋(古いタイプ)を3000円ぐらいで購入したんですが、これが相当よくて、5年たった今も全然ヘタらず使えます。今風の「ヘイワ」の圧力鍋だと2万円とか高いですが、きっと物はいいと思います。
以上、食というか調味料的なものに重きをおいての紹介となります。もちろんこれですべてではありません。嗜好品としてのお酒やお菓子なども大事ですし、水はもちろん必須です。長期保存ができる、日本人の体質に合っている、調理しやすい食べやすいなど、備蓄向きで健康維持できるものを中心に紹介いたしましたのでご了承ください。