コロナ治療薬

「ラゲブリオの重篤者」が「カロナールの重篤者」として報告される闇

品薄になるほど人気のカロナール

コロナの軽症者の多くに処方された薬といえば品薄になった「カロナール」でしょう。

カロナールの歴史は古く後発品も市販薬もたくさん出ているので、コロナでなくともほとんどの方が飲んだことのあるメジャーな薬。その処方数たるや、ラゲブリオの比ではないと思います。

今回はコロナ治療薬カロナールとラゲブリオの副作用疑い報告について比べました

重篤はラゲブリオが18.4倍多い

まずラゲブリオの重篤者は承認~2022年9月までの10ヶ月間で552人。

カロナールのコロナ感染者処方の重篤者は30人です。(※カロナールはコロナ以外も広く処方されており全重篤者は30人より多い。あくまでも「コロナ患者」限定で比較)。

単純計算で 552÷30=18.4
ラゲブリオがカロナールの18.4倍と非常に多いことになります。

死者数はラゲブリオが53倍か

転帰死亡数はラゲブリオ106人、カロナールは2人なので
106÷2=53
ラゲブリオが53倍多いことになります

ふつうはこれで終わるところですが、数を見るだけだと重要なことを見落とします。実は、カロナール重篤症例をこまかくみるとカロナール重篤者の7割以上がラゲブリオやレムデシビルなどコロナ新薬を併用しているのです

 

カロナール以外の併用薬もしっかりチェック!

カロナールの重篤者数は30人ですが、併用薬やコロナワクチン接種でみていくと

カロナール重篤者のうちわけ

・コロナの新治療薬を併用22人(ラゲブリオ17人、他レムデシビルやゼビュディなど)
・コロナワクチン接種後3人
・それ以外の薬の併用5人

でした。例えば下の症例は、ラゲブリオとカロナール併用の例です。

ラゲブリオの項目のところに下痢とありますが、カロナールや他の薬の欄には何も記載がなく、これはラゲブリオが原因の下痢ではないかと思いますがどうでしょうか。

ですがこの症例報告がアップされているページはカロナールの副作用疑いページなのです。こちらクリックするとカロナール重篤一覧にとびます

カロナール転帰死亡者も実はラゲブリオ併用

また、カロナール重篤例30人のうち2人が転帰死亡ですが、その2人はどちらもラゲブリオを併用1人目はラゲブリオ投与で窒息→転帰死亡となり、2人目はラゲブリオ投与後に膵癌とコロナ悪化で転帰死亡です

この2つの転帰死亡は、ラゲブリオの方に掲載されていても全然おかしくないと思うのですが、なぜかこれもカロナールとして掲載されているのです。

こういった症例の中身をみてしまうと、コロナ治療でカロナールを処方したとしても、カロナールの転帰死亡は0でもいいような気がしてきませんか。

ラゲブリオとカロナール併用での重篤例は17人

コロナ新治療薬はラゲブリオの他に、レムデシビル(ベクルリー)やソトロビマブ(ゼビュデイ)、パキロビッドなどがあります。これらすべてのコロナ新治療薬とカロナール併用の重篤者22人。

そのうち、ラゲブリオを併用していた重篤例は17例。つまりカロナール全重篤者30人中のうち半数以上の17人がラゲブリオ併用です。

 

何度もいいますが、これはカロナールの副反応疑いに掲載されています。おかしいと思いませんか?ラゲブリオのところだけに蕁麻疹や下痢の記載があるのに、カロナールの重篤例として扱われています。

仮にカロナールの疑いページに掲載されたラゲブリオ併用例17人を、ラゲブリオの重篤者数とすれば、ラゲブリオの重篤者数は
552+17=569人に増えます。

この数字で重篤者を比べてみると
また、カロナール30例のうち、コロナ新薬22人とワクチン接種後を除けばカロナールは5人です。

カロナール5:ラゲブリオ569
ラゲブリオの重篤率はカロナールの113.8倍も多く、重篤率で100倍超え。

もう一度いいます。ラゲブリオはカロナールの113.8倍も重篤者を出しやすい可能性のある薬なのです。あくまでもPMDAは「副作用疑い」としてますが、軽症者向けでここまで開きがあっていいものなのでしょうか。

カロナールのみの重篤例はたった1人

ちなみに、カロナールの重篤者30例のうち純粋にカロナール単剤処方でのは重篤化者は1例のみです。

また、コロナ新治療薬とコロナワクチン以外の併用薬での重篤例は4人、下記がその詳細です。

カロナールの処方数は、全国で品薄になるほどですからコロナ患者に限定してもラゲブリオの比ではないと思いますが、多くの人に打って重篤者が5人であれば安全性は高い方なのではと思います。

 

コロナワクチン接種したカロナール重篤例は3人

また、コロナワクチン接種に伴うカロナール重篤は3人でした。ワクチン接種後の発熱や腕の痛みによる副反応は8割の人に出るほどのワクチンなので、接種後にカロナールを処方されたケースがあっても何ら不思議ではないです。

ただ、上の症例内容をみると、発熱や血小板減少性紫斑病などは、コロナワクチンの副反応疑いとして何人もの報告がある症例なのです。

カロナールの副作用というよりはワクチンの副反応なのでは?と思うのですが、この3件はカロナール処方したという理由だけで「カロナールの重篤例」としてカウントされているのです。

私は別にカロナールのファンでもないし利害関係も一切ありませんが、特例承認のワクチンと長年多くの人に飲まれてる薬との併用で、特例承認のワクチンの方を疑わない姿勢が不自然だなと思っています。



コロナに感染したらどうするか

以上がラゲブリオとカロナールの比較でした。カロナールは長年愛用されすでに安全性も確保されている薬とあって、新型コロナでも副作用は新薬より遥かに少ないことがわかりました。

もし病院に行った場合でも、ラゲブリオのリスクを全く知らない医師薬剤師に処方されるかもしれませんが、いろいろな情報を集めて冷静にご対応いただければと思います。

2020年コロナが流行した当初から言われていたコロナ対策は、
・緑茶
・納豆
・海藻
・日光浴(ガラス越しではなく直接)
です。

日本人にとってはあまりに身近すぎるゆえ、しょぼく感じるかもしれませんが、この4つには科学的根拠がしっかりあります。一つ一つの作用機序を説明すると、カタカナ語がいっぱいで長くなるので説明はまた別の記事にするとして。身近なものでしっかり防衛していきましょう。

※私のおすすめはこの無農薬緑茶です。「緑茶酔い」する人がいるらしいですが、それは緑茶成分ではなく農薬で酔うという話をきいたことがあるので、一度無農薬のを試してみてはどうでしょうか。とっても香りがよくて美味しいです^^