うわぁ出たー!陰謀論者め!
前回の記事モルヌピラビル死者は30人どころではない?では、推測ですが「モルヌピラビル」の副作用疑いで亡くなった人は90人超えではないか?と書きました。詳細は記事を読んでいただくとして、私はそこまで突拍子もない数字とは思っていません。
むしろ90人よりももっと多いのではないかと思っていて、この記事ではそれについて書きます。「出たー陰謀論者め」という方はここでサヨナラ、気になる方だけ読み進めてください。
中日の木下投手は「未回復」
副作用報告というのは、どんな副作用が起きたのか以外に「副作用が起きたあとに結局どうなったか」という「転帰(てんき)」もあります。副作用が起きても完全に回復したら転帰は「回復」、回復傾向なら「軽快」、副作用が治らなかったら「未回復」、死亡したら「死亡」で、わからない場合に「不明」となります。
例えばですが、モデルナ投与後に亡くなった中日の木下投手。彼の転帰は「未回復」です。ニュースで死亡が伝えられたのに報告では「未回復」なのです。つまり実際は「死亡」しているのに「未回復」の場合もあるということです。
また、ファイザーのワクチン副反応報告では、3万件ちかく報告があるうちの約3677件が転帰=不明。つまりワクチン接種して副反応が起きたその後にどうなったのか、わからない人が3677人もいるということです。
260人中、転帰不明が85人もいる
ではラゲブリオはどうでしょうか。PMDAに掲載されているラゲブリオの副作用報告は重篤者のみの260人、そのうち転帰=未回復が11人、転帰=不明は85人にものぼります。全体の3割が不明。重篤な副作用というのは社会復帰できないほどの状態。そんな人が260人もいて、そのうちの3分の1はその後どうなったのかわからないと言ってるんです。
承認時の審議会で「情報提供はちゃんとやっていきます」的なことを言ってたのに、フタを開けてみれば杜撰な製薬会社の調査をそのまま転載してるだけ、それがPMDAなのです。これは参議院の厚生労働委員会でも大変問題視されています(会議動画はこちら)
転帰不明の例
転帰不明の例を少しだけ紹介します。
●30代女性、副作用は流産、転帰は不明。流産なので赤ちゃんは亡くなっています。転帰不明なので母体はその後どうなったのかわかりません
●40代女性、ラゲブリオ飲んだあとに肝炎。その後どうなったのかはわかりません
●性別不明の高齢者、ラゲブリオ服用後にコロナ悪化、その後どうなったのかわかりません。というか、性別もわからないし「高齢者」とあるだけで年代もわからない、これでも報告書として通ってしまうのです。
こういう杜撰な副作用事例が260人中85人もいるのです。この「不明」がすべて「死亡」なら死者は合計139人(転帰死亡54人+転帰不明85人)、さらに木下投手のように「転帰=未回復」も実際は死亡だとしたら150人になります。
さすがに盛りすぎでは?
さすがに盛り過ぎとは思いますが、こんな疑いを持ってしまうのは、製薬会社とPMDAがきちんと調査報告をしないからです。転帰=不明のまま調査完了とするその怠慢さは国民に疑念を抱かせます。
いいですか?ラゲブリオは普通の医薬品が経るような治験をやっておらず安全性は確保されていません。そして実際に治験段階では予測できなかった副作用がどんどん出ています。それなのに投与中止するでもなく国民に情報公開するでもなく全例報告を課すのでもない。こんなことが許されていいのでしょうか。
しかも、PMDAに掲載されている260人が全部ではありません。449人のうちの260人分を転載しただけで、残り189人はPMDAでは未掲載なのです。この残り189人もすべて重篤事例なので、おそらく転帰の死亡、不明、未回復が含まれるはず。そうなると死亡数も比例して増えていく可能性は十分考えられます。
さらに7月も8月もそれ以降も副作用報告はされていくでしょう。その情報がPMDAに掲載されるのは数カ月後、年内にわかるかどうかも怪しいものです。そして、副作用が出続けている今この時も、きちんと国民に注意喚起がなされないまま処方され続けています。
ですから、どうか赤いカプセルの「ラゲブリオ」(モルヌピラビル)を処方された際には十分お気をつけください。悲しいかな、日本では情報がフェアに公開されないため、自衛するしかない世の中になってしまいました。
※この記事で言う「副作用」とは「副作用疑い」あるいは「有害事象」のことです。因果関係が認められていない有害事象で、副作用に追加されるかどうかは今後のPMDAと厚労省の対応次第となりますのでご了承ください。
※追記※2022年9月までのPMDA副作用報告では、転帰死亡が100名を超えました。
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